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01月15日  自然エネルギーで農村を元気に??
 少し前の「朝日新聞」の記事です。熊本県山都町水増、人口僅か18人10世帯の山あいに、8000枚の太陽光パネルを設置した会社の話しでした。

 記者「壮観です。自然エネルギー景観百選があったら選ばれますね。」発電会社「棚田百選も近くにあります。この地区の人口は最盛期の5分の1以下、耕作を辞めた農地は半分以上。住民達がメガソーラーをしたい企業を誘致した。」記者「自然エネルギーの買い取り価格は国が決めているから、収入は安定しますね。」発電会社「借地代として年500万円、さらに収入の5%にあたる500万円をソーラーパーク整備の為に集落に払います。」

 会社は、メガソーラーの廻りに、きのこ園、山羊牧場、農村カフェを作り、交流する施設も作るそうだ。そして「県外からの視察もどんどん増えている。」そうだ。

 素晴らしい。夢のような話だ。しかし待てよ。山あいの太陽光パネルは壮観ですか?百歩譲って今は綺麗かも知れないが、ピカピカなのは今だけ、野外に設置してある物はいずれ劣化して行きます。いずれ綺麗と言えなくなるのでは?何よりもしこの会社が、経営不振、倒産となったら、放置されるでしょう。撤去の義務はあるのか?耐久年数はどれくらいだろう?

 最近の朝日新聞によると、「太陽光発電の買い取り価格下げ議論へ。」とある。ほんの少し前まで「国が決めているから収入は安定しますね。」と言っていたはずが、下がりそうな気配である。

 さらに、「認定された設備能力」が「7000万kw」に対して「稼働している設備能力」は「1200万kw」???だそうだ。

 実際は余り稼働していないようだ。 これは風力発電も同じです。

 自然エネルギーとても魅力的です。夢は膨らみますが、現状はまだ技術が追い付いていません。現実のものとなるにはまだまだ時間が掛かると思います。「拙速は危険。」下田で「ミツバチと・・・・」の上映会があった時、ゲストの中山千夏さんが言いました。戦後の幾多の公害、大量消費によるエネルギーの消費、温暖化、原発問題、これらを学習し、今一番いい物で無く、誰もが阻害されない物を選ばならない。それが、過去、現在、苦しんだ人に学ぶことになる。答えは分からないが、無駄なエネルギーは使わない様にしよう。
 
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